2026年7月22日

透析治療を受けている方にとって、シャントは「命綱」とも呼べる大切な血管アクセスです。海老名市にお住まいの方で「シャントの流れが悪くなってきた」「腕が腫れてきた」「透析中に十分な血流が取れない」といったお悩みはありませんか?
当院は厚木市に位置し、海老名市からもアクセスしやすい立地で、透析シャント手術を専門的に行っております。気になる方はお気軽にご相談ください。
透析シャント手術とは
「透析を始めることになったけれど、シャント手術とはどのようなものなのか不安」という声を多くいただきます。
透析シャント手術とは、血液透析を行うために動脈と静脈を外科的につなぎ合わせ、十分な血流量を確保できる血管アクセスを作成する手術です。
シャントの種類と特徴
透析シャント手術で作成されるシャントには、主に以下の種類があります。
自己血管内シャント(AVF:Arteriovenous Fistula) は、患者様ご自身の動脈と静脈を直接吻合する方法です。日本透析医学会のガイドラインでも第一選択として推奨されており、感染リスクが低く、長期間使用できる点が最大のメリットです。一般的に手術後2~4週間程度で使用可能となり、適切なケアを行えば10年以上機能し続けることも珍しくありません。
人工血管内シャント(AVG:Arteriovenous Graft) は、自己血管が細い場合や過去のシャント手術で使用できる血管が限られている場合に選択されます。人工血管を用いて動脈と静脈をつなぐため、手術後比較的早期(2~3週間程度)から使用可能ですが、感染リスクや閉塞リスクが自己血管シャントよりやや高くなる傾向があります。
透析シャント手術の流れ
当院では以下の流れで透析シャント手術を行います。
まず、術前検査として超音波検査(エコー検査)を実施し、動脈・静脈の状態を詳細に評価します。血管の太さ、走行、石灰化の有無などを確認し、最適なシャント作成部位を決定いたします。
透析シャント手術は通常、局所麻酔下で行われ、手術時間は約1~2時間程度です。当クリニックでは日帰り手術にも対応しており、海老名市にお住まいの方でも通院しやすい環境を整えております。
透析シャント手術は保険診療の対象となります。自己負担額は患者様の保険の種類や負担割合によって異なりますが、透析患者様の多くは特定疾病療養受療証をお持ちのため、自己負担額が軽減されます。費用面でご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
シャントトラブルとは?
シャントトラブルが発生する原因は複数存在します。
・血管狭窄(きょうさく)
シャント血管の一部が細くなる状態で、最も頻度の高いトラブルです。透析時の穿刺による血管壁への刺激や、血流のストレスによって血管内膜が肥厚し、徐々に血管内腔が狭くなります。
・血栓形成
狭窄が進行したり、脱水や低血圧が続いたりすることで血流が滞り、血管内に血栓(血の塊)ができる状態です。血栓によりシャントが完全に閉塞すると、透析自体が困難になる緊急事態となります。
・感染
特に人工血管シャントで注意が必要なトラブルです。穿刺部位からの細菌感染により、発熱、局所の発赤・腫脹・疼痛が生じます。重症化すると敗血症に至る可能性もあり、早急な対応が求められます。
・瘤(りゅう)形成
同じ部位への繰り返しの穿刺により血管壁が弱くなり、こぶ状に膨らむ状態です。瘤が大きくなると破裂のリスクがあり、透析シャント手術による修復が必要となります。
・スチール症候群
シャントに血流が過剰に流れることで、シャントより末梢側(指先など)への血流が不足し、冷感、しびれ、痛み、ひどい場合は壊死を引き起こす状態です。
シャントトラブルの症状
以下のような症状がある場合、シャントトラブルの可能性があります。海老名市近郊で該当する症状がある方は、早めに透析シャント手術を専門とする医療機関への受診をお勧めします。
- シャント音(スリル)の減弱や消失
- 透析時の血流不足(脱血不良)
- シャント部位の腫れや痛み
- 腕や手のしびれ、冷感
- 発熱を伴う局所の発赤
- 穿刺部位からの出血が止まりにくい
放置した場合のリスク
シャントトラブルを放置することは、非常に危険です。
狭窄を放置すれば血栓閉塞に進行し、透析が継続できなくなる恐れがあります。完全閉塞した場合、新たな部位での透析シャント手術が必要となり、将来的に使用できる血管が減少してしまいます。
感染を放置すれば敗血症など生命を脅かす状態に発展する可能性があり、瘤やスチール症候群も重篤な合併症を引き起こしかねません。
当院ではシャントトラブルの状態に応じた適切な治療を提供しております。
シャントケアの重要性
透析シャント手術で作成したシャントを長期間良好な状態で維持するためには、日々のセルフケアが欠かせません。
毎日のシャント観察を習慣化することが、トラブルの早期発見につながります。
・シャント音(スリル)の確認
シャント部位に軽く触れ、「ザーザー」という連続的な振動(スリル)を確認してください。音が途切れたり、弱くなったりしていないか、毎日チェックすることが大切です。朝起きた時と就寝前の1日2回確認する習慣をつけることをお勧めします。
・視診による観察
シャント部位の皮膚の色、腫れ、発赤がないかを確認します。穿刺部位のかさぶたが正常に治癒しているかも重要なチェックポイントです。
・シャント肢の保護
シャントのある腕での血圧測定や採血は避けてください。また、シャント側の腕で重い荷物を持ったり、腕時計やきつい袖の衣服で締め付けたりすることは血流を妨げる原因となります。就寝時もシャント側の腕を下にして寝ないよう注意が必要です。
・清潔の保持
穿刺部位は清潔に保ち、感染を予防してください。透析後の穿刺部位は、指示された時間まで圧迫止血を行い、その後は清潔なガーゼやばんそうこうで保護します。入浴は透析翌日以降が望ましいとされています。
定期検査の受診は欠かさないでください。シャントの状態は徐々に変化するため、自覚症状がなくても定期的な超音波検査でシャントの血流量や狭窄の有無をチェックすることが重要です。
万が一、シャント音の消失、急激な腫れ、止血困難な出血、発熱を伴う発赤や痛みなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関へ連絡してください。シャントトラブル、特に血栓閉塞は時間との勝負です。
海老名市で透析シャント手術をお探しの方へ
当院は、透析シャント手術およびシャントトラブルの治療に力を入れている血管外科専門クリニックです。厚木市に位置しておりますが、海老名市からも車で約15分、公共交通機関でもアクセスしやすい立地にございます。
海老名市で透析シャント手術やシャントに関するお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。経験豊富な血管外科専門医が、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案いたします。
シャントは透析患者様にとって「命綱」です。そのシャントを長く、良好な状態で維持するために、私たちが全力でサポートいたします。
血管外科クリニック本厚木
院長 黒澤弘二
- 日本脈管学会認定脈管指導医/専門医
- 日本血管外科学会認定血管内治療医
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医/実施医
- 弾性ストッキング圧迫療法コンダクター
- 日本フットケア足病医学会認定師