埋没法は医療用の細い糸でまぶたの内側を縫い留めて二重ラインを作る手術法です。当院では、主に2点留め(2本の糸で二重のライン上の2点または2点スクエアで止める方法)と線留め(1本の糸で二重のラインを幅広く止める方法)を採用しています。二重のライン上に、1本または2本の糸を通していき二重を作ります。手術時間は、15分〜20分程度です。まぶたを大きく切らないため、傷が目立ちにくく、ダウンタイムが短い施術です。糸を通した小さな傷も、時間とともに徐々に目立たなくなります。皮膚の表面に、わずかでも傷をつけたくない希望がある方には、まぶたの裏から糸を留める方法(裏留め)を行います。カウンセリングにて、希望の二重幅、デザイン等を伺い、じっくりとシミュレーションを行い、手術法を決めていきます。
末広型、平行型、ナチュラル型の3種類の二重があります。カウンセリングの際にご希望の二重の形をお伺いし、納得がいくまで何度もシミュレーションいたします。
末広型二重
目頭側の二重のラインは見えず、目尻に近づくにつれて末広がりに二重のラインが出るタイプ。日本人の二重の多くが奥二重~末広型であると言われています。蒙古ひだがある方では末広型二重にすると自然に見えます。
平行型二重
目頭から目尻まで平行に二重のラインが出ます。はっきりした二重のラインで人気がある形です。欧米人に多い二重です。蒙古ひだがある場合は、目頭切開を行うことでキレイな平行型二重に近づけることができます。
ミックス型二重
目頭から二重のラインがあり、目尻に近くなると二重の幅が広がります。末広型と平行型を合わせたような二重の形のため、Mix型と言われます。
当院ではできるだけ自然で無理のない結果を目指して手術を行っております。幅が広すぎたり、患者様のまぶたに合っていない二重の形にすると、まぶたの開きを邪魔したり、まぶたのきれいなアーチが崩れてしまう可能性があります。患者様のご希望をお聞きし、お目元に合った最適な術式を提案いたします。
極細の針で局所麻酔注射を行うことで、麻酔時の痛みを最小限にする工夫をしています。また、希望される方には笑気麻酔を行います。
まぶたはとても小さなパーツですが、非常に繊細で複雑な構造をしています。デザインや、二重の作り方など、少しのずれでも結果に響いてきてしまいます。安定した手術結果を出すには豊富な経験と高い技術が必要です。当院では、血管外科の高い技術をベースに、これまでの大手美容外科クリニックでの豊富な手術経験を活かした丁寧なオーダーメイド手術を心がけております。
二重手術は、糸を通す位置、結ぶ強さ等で結果が変わってきます。一つ一つの手術の工程を完璧に行うことを積み上げていくことが重要です。手術中にまぶたを裏返したり、目をあけていただいたりして、確認する場面が何度かあります。希望通りの二重を作るため、入念に手術をすすめます。まぶたの開きに問題があった場合は、その都度修正しながら手術を進めます。
当院では他の医療機関で不満足な結果になってしまった方の修正手術も対応しております。他院での手術後に二重の幅を変えたい、左右差が目立つなど、気になることがありましたらご相談ください。過去に施術された二重埋没法の糸を抜糸する処置も可能です。
メリット | 手術時間やダウンタイムが、切開法と比べて少ない。再手術が可能。 |
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所要時間 | 約15-20分 |
麻酔 | 点眼麻酔、局所麻酔、笑気麻酔 |
経過/ダウンタイム | 術後1〜2週間程度は、軽度のむくみにより、二重の幅がシミュレーション時よりやや厚めに見えることがあります。また、内出血により、やや青みが出ることがあります。2週間程度で、徐々に落ち着いてきて、青みも吸収され、シミュレーション時の幅に落ち着いてきます。 |
リスク | 埋没法は、時間の経過とともに、糸のかかりがとれてきて、二重が浅くなったり、消失したりすることがあります。これはどのような埋没法でも起こり得るものです。4回以上繰り返し埋没法を行うことは、まぶたを痛め、異物を増やすことになるため、おすすめしません。 |
洗顔・入浴 | 洗顔は当日から可能です。当日はシャワーのみ、翌日以降は入浴可能です。 |
メイク | まぶた以外は翌日から可能です。アイメイクは1週間お控えください。 |
合併症 | 出血、腫れ、痛み、感染、二重幅の左右差、二重のラインのゆるみなど |
術前の注意点 |
コンタクトレンズを使用している方はメガネをご準備ください まつ毛のエクステは施術中に取れてしまいますのでご注意ください。 まぶたに炎症や傷がある場合、改善してから手術を行います。 |
術後の注意点 |
腫れている期間は二重の幅が広く見えますが、徐々に落ち着いてきて、2-4週間程度でシミューレーションの幅になってきます。 まぶたの形や開き方、術後の眉毛の位置の変化などは左右差があり、完全に左右対称な二重にすることは困難な場合があります。 コンタクトレンズは術後3-7日間程度お控えください。コンタクトレンズを使用している方はメガネをご準備ください まつ毛のエクステは施術中に取れてしまうことがあります。 |
1
手術前
医師によるカウンセリング、シミュレーション、手術の説明を行います。
ご希望の二重の形をお伝えください。
2
手術
希望する二重のラインに沿って、皮膚をメスで切開し、内部処理、縫合を行い、二重を作り上げる方法です。埋没法より持続性があり、半永久的な二重が得られます。
の皮膚切除によるたるみ取り、まぶたの重い方への眼窩脂肪切除も同時に施行できます。
腫れ、内出血は2-4週間程度あります。医学的な完成型には半年から1年程度かかります。
腫れ、内出血、感染、ケロイド、傷跡、僅かな左右差など
1週間後に抜糸を行います。術後3日間程度はよく冷やしてください。メイクは抜糸の翌日から可能です。コンタクトレンズは術後1週間後から可能です。
二重切開法は、半永久的な二重が得られますが、デザインや幅などの修正は困難になります。
蒙古ひだと呼ばれる上まぶたから目頭の縁にある涙丘を覆っている皮膚の張りがあり、東洋人に多いと言われています。これがあると、目が小さくみえ、二重手術でも目頭まで伸びる平行型の二重がつくりづらくなります。目頭切開は、この蒙古ひだにZ型の切開を入れ、皮弁を入れ替えることで(Z法)、目をぱっちりと大きく見せることができます。また、平行型の二重が作りやすくなるため、二重手術と組み合わせて施行されることが多いです。目頭切開は、Z法以外にも手術方法はありますが、当院ではZ法を採用しています。蒙古ひだが張って、目頭の涙丘を覆っている方、目が小さく離れて見える方が特に対象となります。元々、両目間の距離が近いかた、涙丘が十分みえている方は適応になりません。
平行型の二重が作りやすくなります。目をぱっちり見せることができます。
1週間後に抜糸を行います。腫れ、内出血等は1-2週間で落ち着いてきます。
目尻を切開して、目の幅を広げる手術です。横だけでなく、縦にも広がります。つり目を直したい、目を大きくみせたいなどの場合に適しています。皮弁(W法で行います)を作成して、出来る限り自然な範囲内で、変化を出すように行っていきます。
目を外側に大きくすることで、ツリ目を改善し、優しい印象を与えます。
1週間後に抜糸を行います。腫れ、内出血等は1-2週間で落ち着いてきます。
術当日はご自身での車の運転はお控えください。ご心配の場合は付き添いの方とご来院いただくか、公共交通機関やタクシーをご利用ください。
皮膚の厚さ、作成する二重の幅、体質等で個人差があります。まぶたの皮膚が薄く、もともとうっすらと二重のある方では長持ちする傾向にあります。逆に、まぶたの皮膚が厚い方や、幅の広い二重をご希望の方、まぶたの張りが強い方は早めにとれてしまう(二重幅が狭くなる、食い込みが浅くなる等)こともあります。
繰り返し手術をすることは、手術毎に糸が残ったり、まぶたを痛めることになります。一般的には4回以上の埋没法はおすすめしません。3回以上繰り返しているような方では、より持続性のある線留めや切開法を考えたほうが良いこともあります。
オプションにて保証制度があります。明らかに幅が薄くなった、明らかな左右差等が適応となりますが、医師の診察にて判断します。場合により抜糸が必要になる場合があります。患者側のデザインの変更希望の場合は適応になりません。通常は施術日より3ヶ月以上間隔をあけて行います。施術は同グレードの手術にて再施術します。埋没した糸が露出した、感染してしまったなどの際の再手術にはコストはかかりません。