
サブシジョン
肌に残るニキビ跡や傷跡は、多くの方にとって大きな悩みの種です。特に、クレーター状に凹んだニキビ跡や手術後の傷跡は、セルフケアや従来のスキンケアでは十分に改善が難しいケースがあります。そんな中、注目されている治療法が「サブシジョン」です。
サブシジョンとは、ニキビ跡の深いクレーターができた皮膚の凹みを改善するための施術です。ニキビ跡のクレーターは皮下で硬い線維が癒着しており凹みを形成しています。先傷跡やニキビ跡の凹みは、瘢痕組織が皮膚の下層で癒着し、皮膚を内部に引っ張っていることで生じます。サブシジョンでは、針や専用の器具を使用してこの癒着を慎重に切り離し、皮膚の弾力を取り戻します。また、この治療過程で皮膚内部が刺激され、コラーゲンの生成が活性化するため、肌全体の質感が改善する効果も期待できます。
一般的にヒアルロン酸を併用した方が治療回数を少なくできることが多いです。また、プルリアルデンシファイという肌再生注射を併用することも効果的です。顔面の傷跡の凹みなども、サブシジョンで凹みを浅くすることも可能です。
アイスピック型、ローリング型、ボックスカー型などの凹凸があるニキビ跡に効果があります。特に深い凹みがある場合に適した治療です。
手術や怪我の跡が原因で皮膚に凹みが生じた場合にも適用されます。
皮膚の下にある繊維組織が引っ張り、くぼみが目立つセルライトの改善にも使用されることがあります。
サブシジョン治療は、以下の手順で行われます。
1
カウンセリングと診断
最初に医師とのカウンセリングを行い、凹みの深さや瘢痕組織の状態を診断します。サブシジョンが適切かどうかを確認し、治療計画を立てます。
2
局所麻酔
治療部位に局所麻酔を施します。針を用いた治療ですが、麻酔を行うため痛みを感じることはほとんどありません。
3
瘢痕組織の切離
専用の針や器具を使用し、皮膚内部の瘢痕組織を切り離します。この作業により、癒着を解消し、凹んだ部分が自然に持ち上がります。
4
治療後のケア
治療後、皮膚に一時的な腫れや内出血が見られる場合がありますが、数日から1週間程度で落ち着きます。アフターケアが重要で、適切な保湿や紫外線対策が推奨されます。
施術時間:10分〜20分程度
サブシジョン単体でも高い効果が得られますが、以下の治療と併用することで、さらに満足度の高い仕上がりが期待できます。
治療直後の凹みが気になる場合、ヒアルロン酸を注入することで即効性のある改善が得られます。
肌再生効果によって肌老化や肌炎症を抑制・改善する効果が期待できる治療です。
表皮の古い角質を除去することで、皮膚のターンオーバーを促進し、治療効果を補完します。